ファッションユーチューバーのなかむがセレクト出店 “服好きが集まる場”を提供

ファッションユーチューバーのなかむは7月27日、東京・西麻布にセレクトショップ「リュー(LIEU)」をオープンする。営業時間は13~20時。 “服好きが集まる場”をコンセプトに、なかむ本人が内装をデザインした。一部のアイテムを販売する洋館風のエリアと、交流スペースとして設けた和室のエリアからなるフロア、メインの売り場のフロア、そして屋上の計3フロアで構成し、店舗面積は合計約100平方メートル。屋上はイベントなどで使用する予定だ。27、28日はなかむ本人も開店中店頭に立ち、接客する。

セレクトするブランドは「ダイリク(DAIRIKU)」や「ポートヴェル(PORTVEL)」「ランディー(RANDY)」「ユウキハシモト(YUKI HASHIMOTO)」「コウタグシケン(KOTA GUSHIKEN)」「ソウシオオツキ(SOSHI OTSUKI)」「バージスブルック(BASISBROEK)」、「エムエーエスユー(MASU)」「マサオシミズ(MASAO SHIMIZU)」「バッグジャック(BAGJACK)」「エドロバートジャドソン(ED ROBERT JUDSON)」「ヌンク(NUNC)」に、なかむが手掛けるアクセサリーブランド「6:4(ブラス)」を加えた計13ブランド。セレクトの基準について「自分がいいと思ったことはもちろん、『リュー』に来てもらう意味を考え、一般的なセレクトショップではなかなか手に入らないブランドを中心にそろえた」となかむは説明する。同店の別注アイテムも作ったというドイツ発の「バッグジャック」を除き、ほかは全て国内ブランドだが、「今後はインポートブランドも入れていく予定。オープンのタイミングでは、自分が日本人ということもあり、日本のブランドを中心にそろえた。また、現状はメンズブランドが中心だが、ウィメンズも少しずつ入れるつもりだ」と語る。

「リュー」の特徴は、商品を1つも置いていない和室エリアだ。来店者がエリア内でショップスタッフや他の来店者と交流したり、くつろいだりすることができるよう設けたという。「自分自身がユーチューバーとして、ネットで動画を配信していることもあり、周りからはECで販売した方がいいのではないかと言われていた。そんな中でリアル店舗を作るとしたら、ただ商品を買うだけでなく、店でしかできない体験を作りたかった」。

なかむは2017年11月からユーチューブでの動画配信をスタート。当時は代官山にあるブランド古着店「ブローチ(BROOCH)」のスタッフとして働きつつ、ユーチューブでの活動を行っていたが、19年5月に独立し、企業としてリューを設立。今回のショップオープンに至る。「今回のショップオープンで満足しているわけではなく、今後は『リュー』の多店舗展開、もしくはほかのコンセプトショップの出店などで企業として拡大していくつもりだ。個人としては、少し前にヨウジヤマモト社のEC専業ブランド『サイト(S’YTE)』とコラボレーションしたこともあったが、よりファッションで影響力がある人物になりたい。そのためのツールの1つとして、ユーチューブがある」。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です